記事のポイント
- ゴールドマン・サックスには社員の7割超が参加するボランティア企画がある
- 有給休暇を使い、様々なNPOなどと企画したボランティア活動に参加する
- プログラムがきっかけでNPOなどの団体を支援する社員も生まれている
■サステナ担当者リレーコラム(28)
企業のサステナビリティ担当者のリレーコラムです。参加するのは、14社のサステナビリティ/CSR担当者の皆さん。SDGsや脱炭素など、サステナビリティの潮流は高まるばかりです。CSR活動もますます重要になっています。各企業の担当者には、「自社の一押し活動」から日々の悩みなどを書いていただきます。第28弾はゴールドマン・サックス社会貢献担当の松田知佳子さんです。
*CSRリレーコラム参加企業一覧
フジテレビジョン
日本航空
セブンアンドアイホールディングス
リクルート
千代田化工建設
リコージャパン
帝人
ゴールドマン・サックス
三菱地所
メルカリ
ユーグレナ
パナソニックホールディングス
リクシル
■ゴールドマン・サックスの社員7割以上が参加するボランティア・プログラム
ゴールドマン・サックスはコミュニティ・チームワークス(CTW)という地域貢献のためのボランティア活動を26年にわたって続けています。CTWは当社の文化を支える重要なプログラムです。毎年7割を超える社員がボランティア有給休暇を使って、様々なNPOなどと企画したボランティア活動に参加しています。
世界中のオフィスで実施しているこのプログラムが目指すのは地域に根ざした社会貢献です。例えばニューヨークでは低所得世帯の子どもたちとのサマーキャンプに参加、ロンドンでは難民の方々とガーデニング、香港では生活困窮者のためのお弁当作りなどです。
各地域のニーズに合ったボランティアプロジェクトを企画します。社員はそれぞれ興味のあるプロジェクトに参加することができます。

日本ではこれまで、特別支援学校の高校生へのキャリア・メンタリング、地域の環境保全活動、児童養護施設や母子生活施設で暮らす子どもたちとのスポーツ教室など、200以上の団体と協働し2,200以上のプロジェクトを実施してきました。
東日本大震災の後には福島県いわき市を訪問し、小学校のプール清掃とペンキ塗りのボランティアを行いました。2020年からはオンラインによるボランティア活動を開始しました。
ここ3年間は新型コロナウイルスで深刻な影響を受けた人々やコミュニティーを支援する団体とも協働しています。CTWをきっかけに個人的にNPOなどの団体を支援し始めた社員もいます。CTWは社員の社会貢献に対する意識を高めることにつながっていると考えています。

CTWの目的は社会貢献だけではありません。各部門に任命されるDivisional PatronとChampionは部門内の旗振り役としてCTWを推進し情報発信を担当します。
各プロジェクトのリーダー役を務めるチーム・キャプテンは、プロジェクト当日までの準備やNPOとの調整を担当します。一つのプロジェクトには様々な部門から社員が参加するので、普段仕事で顔を合わせたことのない社員同士が同じプロジェクトに参加することもよくあります。
このような役割を通じて、社員がリーダーシップや創造力を発揮し、部門の垣根を超えた人間関係を構築することができます。CTWはチームワークやリーダシップ精神を醸成する場ともなっています。
持続可能な社会を実現するためには、多くの人がより良い社会に向けて真剣に取り組む必要があります。地域で素晴らしい活動をされている団体とのパートナーシップを通じて、ゴールドマン・サックスは今後も積極的に社会に貢献していきます。