記事のポイント
- オニツカタイガーからサボテン由来の素材を使用したシューズを発売する
- 商品名は「MEXICO66 CACTFUL」、アッパーに20%以上の植物素材を使用
- 2023年1月から世界15カ国で1万足を販売する
オニツカタイガーは10月27日にサボテン由来の素材を採用したシューズ「MEXICO66 CACTFUL」を発表した。靴のアッパー部分に20%以上のメキシコ産のサボテン由来の素材を採用した。来年1月に世界15カ国のオニツカタイガー旗艦店で販売する。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

「MEXICO66 CACTFUL」はオニツカタイガーの代表的商品である「MEXICO66」のアッパーにメキシコ産サボテンの繊維などを20%以上使用したものだ。今回採用した素材はサボテン由来の素材「DESSERTO」を手掛けるメキシコ企業の技術者との協働で開発した。
シューレースにはリサイクル素材を使用するなど、環境負荷を低減する。従来のアニマルレザーに比べると、製造工程でのCO₂排出量を約80%削減する。
製造時に残ったサボテンは食用として活用されるため、廃棄物を出すこともない。
今回開発した素材は企業の枠を越えて使用されていきそうだ。オニツカタイガーカンパニー長の庄田良二氏は「この新素材がより広まっていくようにしたい。今後、様々な企業やブランドが使用する予定です」と明かす。
「MEXICO66 CACTFUL」は来年1月から約1万足を販売する。販売価格は1万6500円となる。