記事のポイント
- 「第31回 食品安全安心・環境貢献賞」が発表された
- クラダシ、デリモ、ライフコーポレーション、ワタミの4社が選ばれた
- 受賞企業の食品ロス削減や食品リサイクルなどの取り組みが評価された
日本食糧新聞社は11月1日、「第31回 食品安全安心・環境貢献賞」の表彰式を行った。同賞には、食品ECサイトを運営するクラダシ(東京・品川)、調理麺メーカーのデリモ(埼玉県草加市)、ライフコーポレーション、ワタミの4社が選ばれた。それぞれ食品(フード)ロス削減や食品リサイクルなどの取り組みが評価された。(オルタナ編集部)

「日本で最もフードロスを削減する会社」をビジョンに掲げるクラダシは、食品ECサイト「Kuradashi」を通じたフードロス削減の取り組みが評価された。同サイトでは、賞味期限が迫った食品や季節商品、パッケージの汚れなどが要因で食べられるのに流通過程で捨てられてしまう商品を買い取り、お得な価格で販売している。
調理麺メーカーのデリモは、部署横断型の委員会を設置し、全社的な環境活動を継続的に行っている点が評価された。
ワタミは、「資源循環に向けた食品リサイクルループの構築」が評価された。同社は「再生可能エネルギーを利用した循環型6次産業(ワタミモデル)」に取り組み、食品リサイクルループ、宅食弁当プラスチック容器リサイクルなど、サーキュラーエコノミーを実践している。
本社ビルと弁当工場最大規模の中京センターでは、再生可能エネルギーを導入した。
オーガニック商品を中心に取り扱う新業態「BIO-RAL(ビオラル)」を立ち上げたライフコーポレーションは、農薬や化学肥料、添加物をなるべく使わない商品を企画・製造・販売することで消費者の健康増進をサポートしている点が評価された。
同社の森下留寿取締役専務執行役員は、「社内公募がきっかけで、ビオラルが生まれた。2016年の立ち上げ当初は品ぞろえや商品開発で苦戦していたが、健康意識の高まりとともに事業が成長してきた。単独店だけではなく、既存店舗のコーナー展開も広がっている。今後も人の健康や地球環境に配慮した事業に取り組んでいきたい」と話した。