モビリティの未来
記事のポイント
- 2022年はハイブリッドの戦国時代となった
- CO2を減らすには、BEVよりもプラグイン・ハイブリッド(PHEV)が効果的
- エコカーのイメージを一掃する、速さとスポーティーさを搭載した

2022年はハイブリッドの戦国時代となった。脱炭素を推進する動きは、むしろ海外で活発化してきる。欧州ではドイツメーカーが中心となり、バッテリーEV(BEV)を続々と開発している。中国はもっと大胆に政府が国策としてBEVを推し進めているので、安くて魅力的なBEVが販売されれている。米国もカリフォルニア州では1990年代から掲げてきたZEV法(ゼロ・エミッション・ビークル)を強化し、富裕層中心にBEVの人気が高まっている。とはいえ、現実的にCO2を減らすには、BEVよりもプラグイン・ハイブリッド(PHEV)が効果的だ。つまり規制が許すまではPHEVでCO2を減らしたいという考えは、当然欧州メーカーも持っている。(モータージャーナリスト・清水 和夫)