*この記事は「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)2級公式テキスト2023年版(2022年11月30日発売)」から抜粋しています。テキストの購入はこちら サステナ経営検定についてはこちら
第1章: サステナビリティ/CSRを学ぶにあたって
1-1: なぜサステナブル経営が重要なのか
「社会に損害を与える企業はいずれ自らの行為に対するしっぺ返しを受け、株主価値を棄損することになる。対照的に、強い企業理念を掲げ、ステークホルダーに真摯に向き合う企業は、顧客とより深くつながり、絶えず変化する社会の要求に適応できる。究極的には、企業理念が長期的な収益性の源泉となる」
これは、世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのラリー・フィンクCEOが投資先などに送った「2020年頭書簡」の一部である。
最近「ESG(環境・社会・ガバナンス)」という言葉が注目を浴びるが、この書簡はその本質を突いている。
■CSR/ESG/SDGsは「三つの要請」
本サステナ経営検定の目的も、サステナビリティ(持続可能性)の本質を理解し、サステナビリティを経営に組み込み、社内に浸透させることに他ならない。
企業は「責任ある経営」を貫くことで社会からの信頼を得て、そのブランド価値が高まることが期待できるだけでなく、中長期的な収益向上も期待できる。
逆に、責任ある経営を貫けないと、企業は社会から「しっぺ返し」を受ける。さらには「良い人材が集まらない」「社会から信用されない」ことは中長期的に企業の収益体質をむしばむ。
*この続きは「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)2級公式テキスト2023年版」に掲載しています。テキストのご購入はこちら