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第1章:日本と世界におけるCSRの現況
1-5:コンプライアンスの本質
■続発する企業不祥事
企業による不祥事が、相変わらず続発している。企業不祥事が発生すると、その企業が長年にわたり築いた自社への信頼や信用は一気に失われてしまう。消費者、国民、社会から、関係企業への憤り・怒りや不信が急激に高まり、コンプライアンス(Compliance)やリスクマネジメント、組織統制などのさまざまな面で対応が不十分であり、企業体質そのものが不適切であると厳しく批判される。
社会・経営環境が変化する下で、企業で働く人々の間で、全体としてモラルの崩壊や規律の緩みが生じていると思われる。さらに、現場の業務運営面において、経営者・管理職の指導不足や業務相互けん制の手抜き、相互のチェック機能が形骸化するなど、コンプライアンス違反による不祥事へとつながっているとみられる。企業不祥事の実態は、①経営サイドの不祥事②現場における不祥事③組織ぐるみの不祥事─と多岐にわたっているのだ。
■コンプライアンスの本当の意味とは
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