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第1章:日本と世界におけるCSRの現況
1-9:サステナブル投資からESG投資へ
■社会的責任投資(SRI)からサステナブル投資へ
サステナブル投資は、企業がCSRに取り組むのと同様に、年金基金・金融機関・個人などの投資家が、その社会的役割を考えて、投資対象企業の社会課題への取り組みを評価して反映する投資である。
以前は企業の社会的責任の観点から、「社会的責任投資」(SRI)と呼ばれていたが、2000年ごろからサステナビリティ(持続可能性)が世界的な優先課題となり、「サステナブル投資」と呼ばれるようになった。対象資産も上場株式だけでなく、プライベート・エクイティ(未上場株式)、債券、不動産、森林などの多資産に広がった。SRIは1920年代に、ギャンブル・武器・酒・たばこ関連の望ましくないと考える企業を投資対象から除く、米国のキリスト教会系資金によるネガティブ・スクリーニングから始まった。
1960─80年代にはベトナム反戦、公民権運動、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)問題、環境問題などの社会運動が盛んとなり、ナパーム弾製造企業や南ア進出企業への投資を中止した。2000年前後には、企業の良い面を評価するポジティブ・スクリーニング手法が広まり、この時期に始まった責任投資指数もこの考えに基づいている。
■国連責任投資原則以降、ESGの重要性が高まる
■日本のサステナブル投資は514兆円規模に
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