記事のポイント
- 小林製薬とオリオンビールが生活習慣を改善するための実証実験を始めた
- 血糖値が高めのオリオンビール従業員約30人が対象だ
- 週2日の休肝日設定や、サプリの摂取などで血糖値対策を行う
小林製薬とオリオンビール(沖縄県豊見城市)は2月1日、生活習慣を改善するための実証実験を始めた。血糖値が高めのオリオンビール従業員約30人が対象だ。週2日の休肝日を設定したり、飲酒量をアプリで管理したり、小林製薬のサプリを摂取したりすることで血糖値対策を行う。沖縄県内の糖尿病による死亡率は、都道府県別で女性が1位、男性が2位と高く、深刻な健康課題になっている。(オルタナ副編集長=吉田広子)

両社が協働で立ち上げた「生活習慣改善プログラム(血糖値対策)」では、6カ月にわたり、被験者の健康状態や意識・行動変容の様子を確認していく。
対象の従業員は、1日平均6000歩のウォーキング、週2日の休肝日設定、アプリを使った飲酒量の管理のほか、小林製薬の血糖値対策アプリ「サラシア100」を摂取する。小林製薬は2016年に「サラシア100」を発売して以来、血糖値対策の浸透に努めている。
オリオンビールはこれまで適正飲酒文化を推進してきた。売り上げが好調だったにもかかわらず、2020年までに、ストロング系チューハイ「WATTA STRONG」(ワッタストロング)の生産を終了した。
両社は今回のプロジェクトを通じて、被験者の健康向上だけではなく、過程・結果を積極的に情報発信することで、沖縄県民の生活習慣の改善意識向上に貢献していきたいとしている。
社長の村野さんはソニー・メキシコの社長時代にも現地の最優秀経営賞を獲得して大統領から表彰されるなど、従業員との相互理解、信頼をベースに経営基盤を強化しました。アルコール飲料メーカーだからこそ適切なアルコールの楽しみ方を訴求するのがサステナブルな経営方針だと思います。ご紹介有難うございました。