
東芝は27日、沖縄県宮古島でエネルギーマネジメント(EMS)と、自然エネルギーの地域自活の2事業に参加すると発表した。期限は来年3月までで、東芝が担当するのは設備の設計部分だ。
エネルギーの効率的な利用に使われるEMS、脱原発を進める中で代替電源となる自然エネルギーが関心を集める。さらに自立した電力網を持つ島は電力インフラを構築しやすく、実証実験の場として注目されている。沖縄県は「スマートエネルギーアイランド基盤構築事業」の整備を進め、エネルギーの利用に動いており、今回の実験もその一環だ。
宮古島市における全島EMS実証事業は、全島の需要家エネルギー消費を最適制御するシステムを検討。自然エネルギーの導入・効果の拡大を増やすため、需要を把握し、最適な発電と節電を行える仕組みをつくる。
また宮古島市の来間島では、島内エネルギーの100%地産地消の実現性を検証する。(オルタナ編集部=石井孝明)