記事のポイント
- アースデイに先駆けた調査で、日本は81%が「気候変動の影響を心配」
- 気候変動の対策強化を求める声は世界的にも80%を超えた
- 報道を通して取り組みを後押しする、世界的なメディア連携も立ち上がった
お笑いジャーナリストのたかまつななさんが「みんなの夢AWARD13」に出場し、グランプリに輝いた。同アワードは社会課題を解決するビジネスプランコンテストで、3月14日に渋谷公会堂(東京・渋谷)で開催された。たかまつさんは、「『社会を変えられる』と思える子どもたちを増やしたい」と力強く訴えた。

「みんなの夢AWARD」は2010年、社会起業家の発掘や支援を目的に始まった。13回目となる今回は、7人がファイナリストとして登壇した。グランプリには最大2000万円の出資交渉権と賞金100万円、準グランプリには賞金50万円が贈られる。すべてのファイナリストは、協賛企業からの支援も受けられる。
■「社会を変えられる」と思う18歳は26.9%
グランプリを受賞した、たかまつななさんは、2016年に「笑下村塾」を立ち上げ、社会問題を「自分事化」して、「お笑い」で楽しく社会問題を伝える活動を続ける。日本放送協会(NHK)を経て、現在は時事ユーチューバ―、お笑いジャーナリストとして活躍する。
「18歳意識調査」(日本財団、2019年)によると、「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」と回答した18歳の割合は26.9%だった。
「『社会を変えられる』と思える若者が少ないのは、社会を変える場がなかっただけ。小さな成功体験が自信になり、行動が変わり、社会変革につながっていくはずだ」(たかまつさん)
プレゼンテーションでは、ドイツの学校で、生徒の提案でLGBTQ向けトイレが学校に設置されたことや、英検受験料の引き下げを求めてネット署名を開始した日本の高校生の事例などを紹介した。
たかまつさんは、群馬県とタッグを組み、若者の投票率向上にも取り組む。お笑い芸人が先生となる出張授業「笑える!政治教育ショー」を群馬県内の61校で実施した結果、2022年7月の参議院選挙で、18歳の投票率は8%上昇したという。
たかまつさんは「みんなの一票で、社会は変わる。未来の子どもたちにツケを回さない社会を、私たちがいまつくらなければいけない」と訴えた。
準グランプリには、キャンプ場と地元の農家をつなぐことで、日本の農業の活性化を目指す元ぐるなび社員の山崎繁幸さんが選ばれた。2023年中にアウトドアツーリズムを推進するテロワールキャンプ協会を設立する予定だ。
「みんなの夢AWARD13」の審査委員は、渡邉美樹・みんなの夢をかなえる会代表理事(ワタミ代表取締役会⻑兼社⻑)、澤上篤人氏(さわかみ投信創業者)、藤野英人氏(レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長・最高投資責任者)が務めた。