記事のポイント
- TNFDは3月28日、開示枠組みの最終の草稿版(ベータ版4.0)を公開
- TNFDはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の生物多様性版だ
- ベータ版4.0に対して企業からの意見をまとめ、9月に最終版を公開する
TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)は3月28日、自然関連リスクの開示枠組みの最終の草稿版(ベータ版4.0)を公開した。TNFDはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の生物多様性版だ。今後はベータ版4.0に対して、企業や組織から意見をまとめて、9月頃に最終版を公開する予定だ。(オルタナS編集長=池田 真隆)
TNFDは企業に自然関連リスクの「情報開示フレームワーク」を提供する組織だ。国際NGO WWFやUNDPなどが集まり、2021年6月に発足した。
TNFDでは、TCFDが示した4本柱と同様の情報開示を求めた。TCFDが示す4本柱とは、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」を指す。TNFDでもこの4領域の開示を推奨し、気候関連リスクと自然関連リスクの統合的な開示を可能にした。
ただ、TCFDとの違いは、「積み上げ式」で考えていく点にある。TCFDは中長期的な目標を設定して、そこから逆算して施策を考えるバックキャスティング型で考える。一方、TNFDは各企業や組織の取り組みを積み上げ式で考えていく。
自然は本質的に「場所」に紐づくため、ロケーション別の開示を提案した。今後は、このベータ版4.0に対して、フィードバックを集め、2023年9月に最終的な開示枠組にまとめる予定だ。
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