――NEWSEDのオリジナル商品は、2010年には「TOKYO DESIGNERS WEEK2010」(東京・神宮外苑)に出展し、翌年には東京インターナショナル・ギフト・ショーや「DESIGNTIDE TOKYO2011」などへ出展するだけでなく、「Bunkamura ドゥ マゴ パリ祭 inさっぽろ」、新宿ルミネのアートイベント「ルミネミーツアート」の「スーパーアートマーケット」などでも発売されるなど、精力的に露出の機会を増やしてきましたが、反響は?
青山 商品化できる廃材が豊かにあることをなるべく多くの人に知ってもらって、新しいムーブメントを起していきたいと考えていましたが、おかげさまで全国のさまざまな企業や団体から問い合わせが来ています。そうしたことが、商品化を進めるデザイナーを増やしていく「ゴミコン」の開催につながっていきました。
――直営店やデザイナー育成以外の課題は
青山 NPOとしての組織運営がきちんとなされ、オリジナル商品群が一つのブランドとしてスタッフみんなを食べさせていけるように展開していくことですね。

それと、生産の拠点に障がい者やニートなどの社会的弱者が労働力として受け入れられる物作りの現場も作って行きたい。
でも、だからといって、きばったエコ意識とか、福祉を意識することはないんですよ。みんなが愉快で、めちゃくちゃかっこいい商品を作って売って行くという仕事を続けていきたいだけ。
基本的に、「一緒に仕事をしたい」と思えるやる気のある人と仕事をしたいだけで、それがたまたまhana(※千葉県木更津市にある福祉作業所)さんのように頑張ってる福祉作業所の障がい者の人たちだったっていうことです。
hanaさんの成功例を見て、NEWSED PROJECT以外の会社もhanaに仕事を回してくれるようになったそうです。デザイナーの注文に真摯に応えようとしてこられたhanaさんには、それだけ確かな技術があるんです。
hanaが出来るのですから、他の福祉作業所でも、十分受注できる。そのことを知ってほしいですね。
★(株)ケンエレファントのホームページ
★NEWSED PROJECTのホームページ