記事のポイント
- ボルボは同社で最小のSUV電気自動車を発表、日本市場にも投入する
- 同社は30年までにフルEV、40年までに気候中立を目指す
- 鉄・アルミは3割削減、カーボンフットプリントは25%削減した
ボルボは7日、同社史上最小のSUV電気自動車を発表した。今夏から日本でも販売する。同社は30年までにラインアップのフルEV化、40年までには気候中立を目標にする。今回発表した車種はその目標に向けた一手で、従来のSUVに比べて鉄・アルミは3割削減、カーボンフットプリントを25%削減した。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

このほど発表したのは「ボルボEX30」だ。同社初の小型SUV電気自動車となる。市街地での移動や、長距離走行などのニーズに応じて、2つのバッテリープランを用意している。ボルボのEVのラインアップは4車種となった。
欧州など一部マーケットでは注文受付を開始した。日本での発売は今夏を予定する。価格は約3万6千ユーロ(約539万円)となる。
同社は25年に1台あたりのカーボンフットプリントを18年比で40%削減、30年までにフルEV化、40年までに気候中立を目指す。
「ボルボEX30」は同社のSUVのサイズとして史上最小だ。小型化により従来のSUVと比較して、使用した鉄・アルミを3割削減し、カーボンフットプリントを25%削減した。
内装も素材にこだわり、デニムのリサイクル工程で発生する廃棄物などを利用する。
安全性も考慮した。車体のなかで安全性が必要な箇所には、高強度の鉄を使用した。またドアを開く際に自転車との衝突を防止する機能なども搭載する。
ボルボ・カーズのジム・ローワン社長CEOは「30年フルEV、40年気候中立などの目標を実現する上でも『ボルボEX30』は重要な車種となる」と強調した。