記事のポイント
- ネスレ日本の全3工場で使用される電力が100%再エネ由来になった
- ネスレはグローバルで2025年までに工場の電力を再エネに切り替える目標を掲げていた
- ネスレ日本は前倒しで達成したほか、GHG排出量年間削減量は約5万トンに上る
ネスレ日本は6月27日、霞ヶ浦工場(茨城県)、姫路工場(兵庫県)に続き、島田工場(静岡県)で再生可能エネルギー由来の電力に切り替えたと発表した。全3工場で使用される電力は100%再生可能エネルギー由来になった。GHG排出量年間削減量は約5万トンになる見込みだという。(オルタナ副編集長=吉田広子)

ネスレは、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を半減、2050年までに実質排出量ゼロ達成を掲げる。ネスレグループは、2025年までに工場での電力を100%再生可能エネルギー由来の電力に切り替えることを目指してきた。
ネスレ日本は、2022年6月に霞ケ浦工場、同年10月に姫路工場での再生可能エネルギーの購入を開始。このほど、島田工場で使用される電力を再エネに切り替え、目標よりも前倒しで達成した。
同社は、再エネ電力への切り替えのほか、島田工場と姫路工場では、コーヒーかすのほぼ100%をバイオマスとして再利用し、その再生可能エネルギーで発生した蒸気を工場の熱源として利用しているという。