ボルボ日本の新女性社長、自動車業界は2年足らずもDXで抜擢

記事のポイント


  1. ボルボ日本法人初の女性社長は、生保出身で2年前に同社に入社した
  2. 自動車業界は2年足らずだが、DX化を推進した実績を評価した
  3. 前職の上司がボルボに乗っていたことで以前から馴染みもあったという

ボルボ・カー・ジャパンは8月18日、不動奈緒美氏が新社長に就任したと発表した。ボルボ日本法人としては初の女性社長だ。不動氏は2021年5月に同社に入社するまで自動車業界は未経験だったが、生命保険会社でDX化を推進した実績とリーダーシップなどを評価した。初めて就職した会社の上司がボルボに乗っていたことで以前から馴染みもあったという。(オルタナS編集長=池田 真隆)

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不動奈緒美氏は、2010年にアクサ生命保険に入社し、マニュライフ生命保険を経て、2021年5月にボルボ・カー・ジャパンに入社した。生命保険会社時代もDXを担当しており、同社でもDXや顧客体験の向上を推進してきた。

保険業界は自動車業界よりもDX化が早く進む。オンライン販売などを強化していきたいボルボ日本法人としては、そのためのノウハウを熟知した不動氏の実績を高く評価した形だ。

ボルボは2021年、今後同社が販売する全てのEV(電気自動車)をオンラインで販売すると公表した。ボルボとして販売する車両のEVの割合を、2025年には50%、2030年には100%を目指す。新しい車の乗り方として、電気自動車C40のサブスク販売も行う。

不動氏は自動車業界の経験は2年足らずだが、ボルボについては、昔から馴染みがあった。最初に就職したアクサ生命保険の上司がボルボに乗っており、今も近しい親戚はボルボに乗る。

ボルボ・カーズのビヨン・アンウエル副CEOは、不動氏が日本法人の新社長に就任したことについて、「力強いリーダーシップとともに、デジタルに関する深い知識と経験を持つ。日本でのボルボビジネスの成功をもたらしてくれると確信している」とコメントを出した。

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナ輪番編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナ輪番編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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キーワード: #脱炭素

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