
ダノンはこのほど、ルーマニアのブカレストで行われた第11回ラムサール条約締結国会議の開会式で、「ラムサール湿地保全賞」受賞者の辻井達一氏とアウグスタ・ヘンリーク氏およびウィスコンシン湿地協会に「エビアン特別賞」を授与した。
エビアン特別賞は、水資源の賢明な利用および湿地保全活動を支援するというラムサール条約の目的にのっとり、1998年に創設。同条約とダノンの協力による「水保護のためのダノン・エビアン基金」から各受賞者に1万ドル(約78万円)の賞金を提供する。
辻井氏は、北海道の釧路湿原をはじめとする日本の湿地保全および国内約20の湿地のラムサール条約登録のために、50年間にわたって主導的な役割を果たしてきたことが評価された。日本人では、ラムサールセンター事務局長の中村玲子氏に次ぐ二人目の受賞となる。
ダノンは2008年以来、環境に対する取り組みを強化し、二酸化炭素排出量を2012年までに30%削減することを目標に掲げている。加えて、2008年にエビアンの二酸化炭素排出量の相殺をめざし、マングローブ林などの湿地を保全する取組みを開始。この4年間で、セネガルに1万ヘクタールのマングローブ林を復元し、インドで6000ヘクタール、インドネシアでも5000ヘクタールに植樹している。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)