参院選公示直前の2日になって、急きょ民主党から東京選挙区での公認を取り消された現職の大河原雅子氏は同日、無所属で出馬する意向を示した。大河原氏は翌3日、自身のサイトで「決起集会を開き、支持の拡がりを感じ始めた矢先、しかも公示日2日前の決定は到底、納得出来ない」として「原発ゼロ、憲法改悪反対!主権放棄に等しいTPPには断固反対!」「無所属での立候補だが、全力で二期目を目指す」と表明した。

当初、民主党は東京選挙区に大河原氏と現職の鈴木寛氏の2人を公認していたが、都議選での惨敗を受けて候補者を1人に絞った。党が先週末に行った世論調査では鈴木氏がやや優勢だったというが、2007年の参院選では大河原氏が東京選挙区で108万票を獲得しトップ当選している。
大河原氏の公認取消しを受けて菅直人元首相は3日、自身のブログで「私は民主党の原発ゼロに本気で取り組んでいる候補だけを応援する」と述べ、大河原氏への支援を表明した。(オルタナ編集委員=斉藤円華)