
AGF(味の素ゼネラルフーヅ)は7月13日、被災地の児童を対象に親子陶芸教室を開講した。2012年より実施している同社の「AGF<ブレンディ>東北 器の絆プロジェクト」の一環で、3年目となる今年は器の絆をテーマに、陶芸を通した地域コミュニティの再建を狙う。(オルタナ編集部=佐藤理来)
「AGF<ブレンディ>東北 器の絆プロジェクト」では、被災した窯元の復興支援などをおこなってきた。窯や建物の修復が進み、昨年からは焼き物を使用したお茶会を開催。作品自体の活用にも取り組む。プロジェクトには、会津本郷焼 宗像窯(福島県)、末家焼 ひろ窯(宮城県)、南部 名久井焼(青森県)、堤焼 乾馬窯(宮城県)の4窯元が参加している。
地域コミュニティ再建のためのアクションとしては、7月10日から19日にかけて4窯元それぞれの親子陶芸教室を開いている。13日に行われた会では、末家焼(ばっけやき)ひろ窯が講師となった。荒浜小学校の43人の児童と保護者らが参加し、思い思いの形で陶芸を楽しんだ。
ひろ窯は東日本大震災の際、津波によって自宅や窯、作業場、作品の大半を失った。現在はアトリエのあった岩沼市に場所を移し、小さい窯ながら制作を行っている。
ひろ窯当主の加藤文夫さんは「震災前はよく子どもたちに陶芸を教えていた。教え子には今年30~40代になる世代もおり、いまだに交流がある。(参加者には)焼き物で絆がつながっていくということを体感してほしい」と語った。
今回子どもたちが作った作品は9月27、28日の2日間、六本木ヒルズ内のヒルズカフェで展示される予定だ。