埼玉県産業技術総合センターは、富山大学と共同で、自動車の使用済みハンドルからマグネシウム合金を低コストで分離できる技術を開発した。(エコスタッフ・ジャパン)

自動車のハンドルは安全面と操作性の観点から衝撃吸収と軽量化が重視され、マグネシウム合金を埋め込んだポリウレタン樹脂で形成する。
これまで使用済みハンドルは、マグネシウム合金と反応させずにポリウレタン樹脂を分離させることが困難であり、産業廃棄物として処分されていた。
同センターは、新たな溶液を開発し、マグネシウム合金と反応させずにポリウレタン樹脂の分離に成功。これまで産業廃棄物として処分されていた使用済みハンドルのマグネシウム合金の再資源化を可能とした。実用化に向け企業への技術移転を進める。