環境省中央環境審議会の循環型社会部会は2024年9 月から、太陽光発電設備リサイクル制度小委員会を開催している。(エコスタッフ・ジャパン)

この小委員会では、23年の「再生可能エネルギー発電設備の廃棄・リサイクルのあり方に関する検討会」の中間取りまとめを受け、2030年代から40年代後半に向けて廃棄量が増加する太陽光発電設備の資源再利用効率化を目指し、「設備・費用・情報」の3点を軸にリユースを含めたリサイクル制度の構築が議論されている。
議論のなかでは、設備の大部分を占め排出の大幅な増加が見込まれる太陽光パネルに限っての再資源化の義務化や、パネルのライフサイクルで関係プレイヤーが適正な廃棄・リサイクルの実施のために必要な情報を集約する機関へ登録する仕組みなどが検討されている。
今冬にとりまとめが公表される予定である。太陽光発電設備における、あるべきサーキュラーエコノミーの構築が期待される。