キリンや味の素が人財戦略見直し、社員の自律性伸ばす

記事のポイント


  1. 企業と社員を「選び・選ばれる」パートナー関係とみなす企業が増えてきた
  2. キリンは機能軸による人財育成に取り組み、味の素は挑戦そのものを褒める
  3. 社員一人ひとりの自律性を高め、能力を最大限生かすことを狙う

企業と社員を「雇い・雇われる」という単なる雇用関係から、「選び・選ばれる」対等なパートナー関係ととらえる企業が増えてきた。キリンホールディングスは「機能軸」による人財育成に取り組み、味の素は挑戦意欲そのものを表彰する。自律性を促し、能力を最大限生かす。(オルタナ副編集長=池田 真隆)

キリンホールディングスのインターンシップの様子、インターンでも自律性を重視する

キリンホールディングスは2024年から人財育成の戦略を見直した。これまでは「事業軸」で採用や配置、人財育成などを決めていたが、医薬品やヘルスサイエンスなどにも参入する同社の事業ポートフォリオに対応した「機能軸」での人財育成に取り組む。

一人ひとりが自身の専門となる「機能」を決め、キリングループでの事業を経験することで、専門性を磨く。同時に、様々な部署での経験を通して、価値観の幅を広げる。これにより、「専門性」と「多様性」を軸にした人財育成を目指す。

営業や事務でも新卒採用をコース別に
■会社は自律した個の成長を後押し

味の素、「挑戦意欲」を褒める

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナ輪番編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナ輪番編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

執筆記事一覧

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。