記事のポイント
- 企業と社員を「選び・選ばれる」パートナー関係とみなす企業が増えてきた
- キリンは機能軸による人財育成に取り組み、味の素は挑戦そのものを褒める
- 社員一人ひとりの自律性を高め、能力を最大限生かすことを狙う
企業と社員を「雇い・雇われる」という単なる雇用関係から、「選び・選ばれる」対等なパートナー関係ととらえる企業が増えてきた。キリンホールディングスは「機能軸」による人財育成に取り組み、味の素は挑戦意欲そのものを表彰する。自律性を促し、能力を最大限生かす。(オルタナ副編集長=池田 真隆)

キリンホールディングスは2024年から人財育成の戦略を見直した。これまでは「事業軸」で採用や配置、人財育成などを決めていたが、医薬品やヘルスサイエンスなどにも参入する同社の事業ポートフォリオに対応した「機能軸」での人財育成に取り組む。
一人ひとりが自身の専門となる「機能」を決め、キリングループでの事業を経験することで、専門性を磨く。同時に、様々な部署での経験を通して、価値観の幅を広げる。これにより、「専門性」と「多様性」を軸にした人財育成を目指す。
■営業や事務でも新卒採用をコース別に
■会社は自律した個の成長を後押し
■味の素、「挑戦意欲」を褒める