日本からは花王など、CDPが認める「環境リーダー」に

記事のポイント


  1. CDPが企業・自治体に付与した2024年版の「CDPスコア」を公開した
  2. 最も評価が高い「環境リーダー」に格付けしたのは全体の2%(515社)に
  3. 日本企業では花王、日立製作所、ソニーなどが環境リーダーに

企業の環境評価を行う非営利団体CDP(本部:英ロンドン)は4月18日、2024年版の企業・自治体の「CDPスコア」を公開した。最高評価のA評価を受けた企業数は全体の2%(515社)だった。日本からは花王、日立製作所、ソニーなどが「Aリスト」に入った。(オルタナ輪番編集長=池田 真隆)

CDPは4月18日、2024年に2万2700社超にCDPスコアを付与したと公表した。CDPでは、企業の開示情報をもとに「気候変動」「フォレスト」「ウォーター」の3分野で格付けを行う。評価は、A(最高評価)からDマイナス(最低評価)まで8段階ある。

2024年には、気候変動分野でA評価を受けた企業は462社、フォレストのA評価は26社、ウォーターのA評価は133社だった。

3分野のいずれかでA評価を受けた企業を「Aリスト入り企業」と呼ぶ。Aリスト入りした企業のユニーク数はスコアリング対象企業全体の2%(515社)だった。日本からは、花王、日立製作所、ソニーなどがAリスト入りした。

花王は、気候変動・フォレスト・ウォーターの3分野すべてでA評価を受けた「トリプルA」にも輝いた。トリプルAに輝いた企業数は8社だけだ。

気候変動とウォーターに関しては、A評価を受けた企業が最も多い地域はアジア(日本)、次いで欧州と南北アメリカだった。 フォレストに関しては、A 評価を受けた企業が最も多い地域は欧州で、次いでアジア、南北アメリカだった。

CDPから評価を受ける企業は増えているが、A評価を受けた企業は少ない。2023年もAリスト入りした企業数は全体の2%(396社)だった。

CDPが公表したAリスト(2024年)

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナ輪番編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナ輪番編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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