「社会課題を解決するソーシャルビジネスしかやらない」がモットーのボーダレス・ジャパン。前回は、あえて「エシカル」を押し出さないハーブティーについてご紹介しましたが、今回は、アジア最貧国・バングラデシュで貧困層に雇用を生み出すために2014年3月より事業を開始した「ビジネスレザーファクトリー」のマーケティング戦略について紹介します。こちらも、AMOMAハーブティー同様に、エシカルを前面に出さないマーケティングで、急速に成長している新規事業です。(ボーダレス・ジャパン代表=田口一成)

ビジネスレザーファクトリーはアジア最貧国であるバングラデシュの貧困層に雇用を生み出すことを目的に始まった、ビジネスアイテム専門の本革ブランドです。日本の職人から学んだ高い技術で、「高品質」「低価格」を実現し、2014年にインターネット販売を開始。2015年6月には福岡・天神に直営1号店をオープンしました。今後も大阪・東京など5号店まで出店が決まっているほか、全国の商業施設や空港から出店要請をいただくブランドに急成長しています。
最初はたった2人から始まったバングラデシュ自社工場の従業員はこの2年間で300名を超え、今後も早い段階で500名、1000名と採用できるようにチーム一丸となって頑張っています。
ただし、このブランドも「バングラデシュの貧困層を救うエシカルプロダクト」という売り方をしていません。その理由は2つあります。