[Sustainablebrands.comから転載]

ILO(国際労働機関)と豪NGO「ウォーク・フリー・ファンデーション」が発表した最新の調査で、強制労働や強制結婚などの被害者である「現代奴隷」の数が世界で4000万人を超えることが分かった。全体の71%が成人女性もしくは女児で、25%は子どもだった。今回の調査から現代奴隷の定義に強制結婚も含まれることになり、前回2012年にILOが発表した調査結果の2100万人から全体数が大幅に増加した。 (オルタナ編集部=小松 遥香)
今月19日に発表された最新の調査は、48カ国の約7万1000人を対象に行われたものだ。現代の奴隷とは、暴力や脅し、権力の乱用などによって搾取から逃れられない状況におかれている人々のことを指す。この調査では、現代の奴隷を強制労働と強制結婚に大きく分けており、強制労働には成人や子どもの性的搾取も含まれる。