オルタナ本誌/農業トピックス [30]
『実践者が語る半農半Xのいまとこれから』出版記念パーティが6月末に千葉の各地で開催された。半農半Xの生みの親である塩見直紀さんと、オーガニックスタイル・ジャーナリストの吉度ちはるさんが人の半農半X実践者のストーリーなどをまとめた本で、社会正義の本質を考えさせられた。

古来、多くの人々は汗水たらして土を耕し、自分たちが食べる物は自分たちで賄っていた。ところが、自ら耕さずに食べ物をせしめる輩が現れる。
彼らは、発展のためだと言って、平気で環境を破壊した。国益を守ると言って、平気で戦争を仕掛けた。消費者である限り同じ穴の狢ということを自覚していないと、自己欺瞞に陥る。
IPCC、大規模食糧難を警告
IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)は8月8日、政策立案者向けサマリーとして、気候変動、砂漠化、土地劣化、持続可能な土地管理、食料安全保障、および地球生態系における温室効果ガスの影響に関する報告書を記者会見で発表した。
報告書によれば、地球の平均気温が2°C以上上昇すれば、肥沃な農地の砂漠化が深刻となり、極端な気象現象も伴って穀物の生産に悪影響を及ぼし、価格の高騰は避けられないという。「大規模食糧難」を警告している。
*この続きは雑誌「オルタナ」58号「SDGs時代の地域金融」(9月30日発売)に掲載しています。