米格付け会社のS&Pグローバル(本社:ニューヨーク)は11月12日、2021年のS&Pダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)を発表した。ワールド・インデックスは全世界で322社、うち日本企業は35社で、新たに住友林業、オリンパス、資生堂、SOMPOホールディングスの4社が選ばれた。(オルタナ総研フェロー=室井孝之)

日本企業35社は、次の通り。(公表リスト順、●が新たな指定企業)
本田技研工業、伊藤忠商事、小松製作所、LIXIL、三井物産、ナブテスコ、双日、TOTO、凸版印刷、ニコン、積水化学工業、●住友林業、野村ホールディングス、味の素、日清食品ホールディングス、●オリンパス、シスメックス、●資生堂、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、●SOMPOホールディングス、三菱ケミカルホールディングス、Zホールディングス、中外製薬、第一三共、小野薬品、日本プロロジスリート投資法人、ファーストリテイリング、丸井グループ、楽天、NEC、野村総合研究所、エヌ・ティ・ティ・データ、オムロン、リコー、ANAホールディングス。
ダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックスは、厳密なルールで行われるCSA(コーポレートサステナビリティ評価)に基づき、環境・社会・ガバナンスの3つの側面から企業を評価し、サステナビリティ(持続可能性)に優れた企業を構成銘柄として選定している。
DJSIは、時価総額で世界の上位3500社が評価対象である。61産業毎にスコアリングされ上位10%がワールド・インデックスとなる。いわばグローバルサステナビリティ企業の証だ。ワールド・インデックスに次ぐインデックスとして、日本を含むアジア太平洋、新興市場、欧州、北米の4地域のインデックスとして選ばれる。
ワールド・インデックス獲得国は31カ国に及ぶ。国別では米国59社(昨年58社)に次いで日本が35社(昨年39社)と多い。その他、英国、台湾、韓国、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、豪州、スイスと続く。
中国からは外食大手のヤム・チャイナ・ホールディングス、ロシアからは、金・銀鉱山を運営するポリメタル・インターナショナルが獲得した。