スターバックスコーヒージャパンは12月1日、皇居外苑に「サステナビリティの拠点(ハブ)」と称した新店舗を開く。環境負荷の低い店舗に与えられる国際認証を取得した同店舗では、CO2や水、廃棄物の削減を目指した様々な実証実験を行う。(オルタナS編集長=池田 真隆)


スターバックスコーヒーはグローバルで、2030年までにCO2、水、廃棄物の50%削減を目指す目標を掲げている。この目標の達成に向けた取り組みの一環として、国際環境NGO WWFと組み、国際認証「Greener Stores Framework」を取得した。
12月1日にオープンする「皇居外苑 和田倉噴水公園店」は、この国際認証を取得した日本1号店となる。リサイクル素材を積極活用した店内デザインで循環性を重視した。キャンバスや漁網のアート、国産材100%の家具や間伐材を使った什器を配置した。


出店工事の際に店舗から出た廃棄物の約85%を鉄や紙の原材料としてマテリアルリサイクルした。
スターバックスコーヒーでは2022年10月以降に開く新店にも、この認証の導入を予定しており、2025年までに全世界で1万の認証店を開くことを目指す。

この認証基準を満たすことで、従来の店舗に比べ、CO2排出量を約30%、水の使用量を約20%削減するという。

環境負荷の低減を進めるため、様々な実証実験も行う。使い捨てカップなどを極力出さないカフェスタイルを提案する。持ち帰り時は繰り返し使えるカップの利用を推奨し、店内ではリユースできるマグで提供する。こうした取り組みで、使い捨てカップの使用量の約75%削減を見込み、店舗から出る廃棄物量の約40%の削減を目指す。