ネスレがキットカットの紙パッケージを線維化、子ども服に

記事のポイント


  1. ネスレ日本は、紙パッケージを線維化し、「紙糸」をつくる取り組みを進める
  2. 子ども服にアップサイクルして児童養護施設に寄付するプロジェクトを開始
  3. 都内23カ所に専用ボックスを設置して紙パッケージを回収する

ネスレ日本は10月24日、「キットカット」などの紙パッケージや市販の牛乳パックから紙糸をつくり、子ども服にアップサイクルして寄付する取り組みを開始した。子ども服は神戸市内の児童養護施設で暮らす子どもたちに2023年2月ころに届ける予定だ。都内23カ所に専用ボックスを設置して紙パッケージの回収を行う。(オルタナ副編集長=吉田広子)

キットカット(左)と、紙パッケージからつくられた紙糸

ネスレ日本は2月、日清紡グループと協働し、紙の詰め替え容器である「ネスカフェ エコ&システムパック」を回収し、繊維に変え、紙糸を使用した製品にアップサイクルする取り組みを開始した。

今回のプロジェクトでは、ネスレ日本が本拠を置く神戸市と連携し、アップサイクルした子ども服を神戸市内の13の児童養護施設に寄付する。

同社はコワーキングスペースWeWorkやネスカフェ 原宿など都内合計23カ所に回収ボックスを設置し、「ネスカフェ エコ&システムパック」や「キットカット」をはじめとしたネスレ日本製品、牛乳パックなど紙パッケージの回収を行う。回収期間は12月15日までを予定している。

集めた紙パッケージは、六甲山の手入れから発生した間伐材と合わせて線維化する。その紙糸を使って子ども用Tシャツにアップサイクルする。

yoshida

吉田 広子(オルタナ輪番編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。2025年4月から現職。執筆記事一覧

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