記事のポイント
- トヨタ自動車は新型プリウスを公開、コンセプトは「Hybrid Reborn」
- ハイブリッド車を今冬、プラグインハイブリッド車を2023年春頃に発売へ
- プリウス累計販売数は約505万台、削減したCO2排出量は約8200万トン以上
トヨタ自動車は11月16日、新型プリウスを公開した。コンセプトは「Hybrid Reborn」。ハイブリッド車(HEV)を今冬、プラグインハイブリッド車(PHEV)を2023年春頃に発売する。プリウスは1997年に世界初の「量産型ハイブリッドカー」として誕生し、グローバルでの累計販売台数は約505万台、削減したCO2排出量は約8200万トン以上(2022年3月時点)に及ぶ。(オルタナS編集長=池田 真隆)


新型プリウスのコンセプトは、「Hybrid Reborn」。低重心化や、19インチ大径タイヤの採用で、よりスタイリッシュなデザインに生まれ変わった。「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現した。
従来型と同等の低燃費を維持しつつ、164kW(223PS)のシステム最高出力を実現した。EV走行距離は、従来型に比べ50%以上向上した。充電中にパワースイッチをオンにすると、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」の機能を加えた。
新型プリウスは、日本を皮切りに北米・欧州など全世界で販売する予定だ。価格については今冬に公表する。
■カーボンニュートラルには「みんなの手が届くエコカー」が不可欠
ハイブリッド車の販売規制は欧州や米国で起きている。それでも、今回トヨタが新型プリウスの開発にこだわったのはなぜか。
新型プリウスのデザインを統括したサイモン・ハンフリーズ(グローバル・トヨタ・デザイン担当シニア・ジェネラル・マネージャー)は、豊田章男社長の考えを説明した。
カーボンニュートラルを達成するには、企業だけでなく、消費者など様々なステークホルダーとの協力が欠かせない。そのためにはエコカーの普及が重要とし、「みんなの手が届くエコカー」が必要だと考えた。