アサヒら3社、ボトルキャップの水平リサイクルへタッグ組む

記事のポイント


  1. ペットボトルキャップの水平リサイクルに向けてコンソーシアムが発足した
  2. アサヒグループジャパン、双日プラネット、日本クロージャーが参画した
  3. リサイクル技術やスキームを確立して社会実装を目指す

アサヒグループジャパン、双日プラネット(東京・千代田)、日本クロージャー(東京・品川)の3社はこのほど、ペットボトルキャップの水平リサイクルのコンソーシアムを立ち上げた。「キャップ to キャップ」の実現に向けて3社の技術を持ち寄り、技術検証などを行う。技術やスキームを確立していき、社会実装を目指す。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

ペットボトルキャップの水平リサイクルは確立されていない

ペットボトルのリサイクルは進む。PETボトルリサイクル推進協議会の調べでは、21年度の回収率は94%に達した。12年度以降はほぼ90%以上で推移する。一方で、ペットボトルのキャップは回収・リサイクルの実態把握が進んでいない。

3社はこのことを課題だと共通認識を持ち、ペットボトルキャップの水平リサイクルの実現を目指すコンソーシアムを立ち上げた。今後、キャップ回収のスキーム構築や技術検証、品質基準の確立などを行い、事業化を目指す。

双日プラネットは海外のリサイクル技術情報を収集し日本に最適な再生技術・設備を確立する。アサヒグループでは、アサヒ飲料が自社製品への再生樹脂の採用基準の確立、アサヒユウアスではキャップ回収のスキーム構築を担う。キャップメーカーの日本クロージャーは再生樹脂を用いたキャップの成形評価を行う。

双日プラネット、環境サステナブル事業室の下村侑希氏は「貴重な資源であるキャップの水平リサイクルの社会実装に向けて、技術の確立や回収スキームなどの構築を目指す」と話す。3社は技術検証などを行い、技術やスキームを確立して社会実装を目指す。

同様の取り組みは三井化学系のプライムポリマーと日本山村硝子もタッグを組んで行う。キャップの水平リサイクル実現に向けて、日本企業が動き出した。

2014年から不動産業界専門新聞の記者職に従事。2022年オルタナ編集部に。

執筆記事一覧
キーワード: #リサイクル

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。