記事のポイント
- ダボス会議に合わせて「世界で最もサステナブルな企業100社」が発表
- 「サステナ経営」に取り組む企業ほど、財務も優れていることが明らかに
- 日本からはコニカミノルタ、エーザイ、リコー、積水化学の4社を選んだ
カナダのメディア・投資調査会社のコーポレート・ナイツ社は、今月18日、「2023年 世界で最もサステナブルな企業100社(グローバル100)」を発表した。毎年、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会「ダボス会議」に合わせて発表している。日本企業では、コニカミノルタ、エーザイ、リコー、積水化学の4社がランクインした。(北村佳代子)
■「グローバル100」は、270%の投資リターン
「世界で最もサステナブルな企業100社」は、今年で19回目を迎えた。調査は、売上高が10億ドル以上の世界の上場企業約6300社を対象に、環境、社会、ガバナンス(ESG)観点でのパフォーマンスを評価し、サステナブルな企業の上位100社を選定するものだ。
指標となるのは、環境配慮製品の売上比率、気候変動に対するロビー活動、サステナビリティに連動した役員報酬、人種や性別のダイバーシティなど、25の指標だ。今年は新たに最高経営責任者(CEO)と一般従業員の賃金比率も考慮した。
コーポレート・ナイツ社によると、「企業の気候変動対策が進んでいるだけでなく、サステナビリティに真剣に取り組んでいる企業が財務的にも優れていることが明らか」だという。
「グローバル100」インデックスは、2005年2月の創設以来、270.7%の投資リターンを上げた。これは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)の222.1%や他のESGインデックスのパフォーマンスを上回った。
日本企業では、コニカミノルタ(50位)、エーザイ(53位)、リコー(80位)、積水化学工業(84位)の4社がランクインした。
■日本企業ではコニカミノルタなど4社がランクイン