記事のポイント
- セガ エックスディーが脱炭素型ライフスタイル転換促進アプリで提供するゲームの企画、開発支援を行った
- 現実世界での環境配慮行動がゲームの達成に寄与する
- ゲームを達成するとPayPayポイントやクーポンを受け取ることができる
セガ エックスディー(東京・新宿)は自然エネルギー事業を行うSBエナジー(東京・港)主導の脱炭素型ライフスタイル転換促進アプリ「yOUR(ユアワー)」で提供するゲームの企画、開発支援を行った。電力需給が逼迫する特定の時間帯を想定し、ユーザーに外出を促す通知を行う。ユーザーが外出先で、ゲームのミッションを達成すると、PayPayポイントや地域の商業施設などで使えるクーポンを受け取れる。(オルタナ編集部・下村つぐみ)

ユアワーは、現実世界とゲーム上の世界がリンクしたゲームアプリだ。灰色に覆われたバーチャル世界「Another World」を舞台に、ユーザーがミッションをクリアしながら、世界の「色」を取り戻す設定になっている。
ユーザーは、現実世界で外出し、特定のスポットを訪れたり、ゲーム内で発生するさまざまなミッションをクリアしたりすることで、環境貢献ポイントを獲得できる。ポイントを獲得するには、時間内に特定スポットにチェックインする必要があるため、節電行動につながるという仕組みだ。
環境貢献ポイントはゲーム内の「メニュー」にある「交換所」で、PayPay ポイントやゲーム内アイテムと交換することもできる。
ユアワーは「どうせなら楽しく、地球に優しい生活を」をコンセプトに、消費者の電力使用量の抑制をゲームで後押しすることを目的に開発された。SBエナジーやENEOS など6社及び協力事業者各社による実証事業の一環だ。
セガ エックスディーによると、ゲーミフィケーションを活用することで「楽しさ」「面白さ」が加わり、行動制限のストレスを軽減した行動変容を促すことができるという。
対象者は、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県に居住する実証対象サービスの契約者などだ。夏季の実証事業と合わせて、最大約1万ユーザーが対象となる。
今回の実証は2023年2月末まで行う予定だ。SBエナジーは、「夏季、冬季の実証事業の統計を取り、その後本格的な導入に向けて進めていく予定だ」と話す。