記事のポイント
- プライドハウス東京は3月21日、「LGBTQ+ユースEXPO」を開催する
- 明治やみずほなどLGBTQフレンドリーな企業21社が参加
- 働く当事者や企業の生の声が聞けるほか、ワークショップも行われる
プライドハウス東京は3月21日、自分らしい働き方を探す若いLGBTQに向け「LGBTQ+ユースEXPO」をオラクル青山センター(東京・港)で開催する。明治やみずほなどLGBTQフレンドリーな企業21社と、働き方や仕事環境について考えるイベントだ。働く当事者や企業の生の声が聞けるほか、さまざまなテーマのワークショップも行われる。(ライター・遠藤一)

同イベントでは、キャリア相談のほか、実際に企業で働くLGBTQ当事者と話せる「ヒューマンライブラリー(人間図書館)」も実施される。ヒューマンライブラリーとは、様々な当事者が「本」となり、ページをめくるように対話する試みのことだ。実際に働いている性的少数派の先輩たちに、気軽に質問ができる場となっている。
特別ゲストとして、2021年にレズビアンであることを公表してプロボクシングのリングに立つ、OPBF女子東洋太平洋バンタム級王者・菊池真琴さんも「本」役として参加する。カムアウトしてプロとして戦う舞台に立つ菊池選手から、どんな過去や本音が聞けるのか。
プライドハウス東京の協賛企業である野村ホールディングス、明治、P&Gジャパン、みずほファイナンシャルグループなどは、「自分らしい働き方」や「ブランドやキャンペーンを創る『マーケティング』」などをテーマに、ワークショップを開催する。
さらに、企業とテーブルを囲んでフランクに話せるキャリアカフェも設置される。
プライドハウス東京の小野アンリさんは「近年はLGBTQへの理解も進んできたといえるが、実際にダイバーシティに取り組んでいる企業の実態や、働いている大人の声に触れる機会が少ない。ユースからも『生の声を聴きたい』というニーズがあり、協賛企業さんたちと今回のEXPOを行うことにした」と語る。
「LGBTQ+ユースEXPO」は参加費無料。24歳以下のLGBTQ+や「そうかもしれない」と感じている人であれば誰でも参加できるという。将来に悩んでいる、希望を持ちにくいと感じている若い性的少数派たちの参考になりそうだ。