
エイチ・アイ・エス(H.I.S)10月28日、NPO法人オンザロードと共同で、2010年9月に発生した台風12号の被害にあった世界遺産「熊野古道」を復旧させる復興支援バスツアー「那智勝浦★元気トリップ3日間」の募集を開始した。
同ツアーのコンセプトは「ボランティア活動を通じ復興の手伝いをし、自分の言葉で被災を語れるようになること」。熊野古道をよく知る案内係が主催者と実際に被災した現地を歩き、かつての姿を取り戻そうという試みだ。
熊野古道では、いまだに土砂崩れや木がなぎ倒された影響で通行できない区間もある。「現地では、避難所生活を強いられている方もいる。被害の大きかった海岸線と山間部では、まだ手がつけられていない箇所も多くある」(H.I.S広報担当者の高司奈奈さん)
ツアーでは、那智勝浦町内でボランティア作業を行なう。具体的な作業としては、古道での土砂、ガレキの撤去や古道に設置する案内看板の制作がある。
ツアー参加には年齢制限(18歳以上)が設けられているが、保護者同伴であれば参加できる場合もある。旅行代金は一人25800円。募集人数は40人。
(オルタナ編集部=赤坂祥彦)