
学生団体アイ・ヴォートは11月10日、クライメイト・ユース・ジャパン、国際ボランティア学生協会、ユナイテッド・ユースの3団体と共同で自分の考えに近い環境政策を測定できるインターネット・サービス「C-vote(シーヴォート)」の提供を開始した。
サイトには「原子力発電について、今後どうしていくべきだと思いますか」、「環境政策実施の費用をどのようにまかなうのがよいと思いますか」など環境問題に関する10個の質問が並ぶ。全てに答えると、自分の考えに沿った政党が表示される。
対象となる政党は、自民党、民主党、公明党、社民党、共産党、みんなの党、たちあがれ日本、新党改革、国民新党の9つ。診断結果は、実際に各政党に行なったアンケートに基づいて作成されている。
この仕組みは「ボートマッチ」と呼ばれ、有権者が政党と自分の考えの一致度を測るために欧州では広く普及している。
日本のボートマッチシステムの第一人者である静岡大学の佐藤哲也准教授の技術協力を得て制作されたサイトには、利用者が使いやすいようにシンプルなデザインや丁寧な解説などの工夫がほどこされている。
「サービスの目的は2つ。1つは2011年11月末に開催される気候変動枠組条約第17回締約会議(COP17)に向け、若者の意識を高めること。もう1つは、1人でも多くの利用者に投票に行ってもらうこと」(学生団体アイ・ヴォートで広報を担当する武司智美さん)。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)