ヘラルボニー、社会的な障壁をアートで変える

ヘラルボニーは「障害」を社会的障壁ととらえ、その所在を社会に問題提起する。アートライセンス事業を展開する同社はあえて営利を追求する株式会社の形態にこだわり、2027年度の株式上場を目指す。(オルタナ編集部・北村佳代子)

希望の園(三重県松阪市)に所属する森啓輔さんの作品

卓球・伊藤美誠選手の2023年の新ユニフォームや、G7広島サミットの国際メディアセンターに設置されたIoTスマートごみ箱。これらに施されたアートは、ヘラルボニーの契約作家による作品だ。

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニットだ。日本全国で、主に知的な障害のある作家や福祉施設と契約を結び、アートライセンス事業を展開する。

23年3月現在、国内外の約40の福祉施設、150人以上の作家とアートライセンス契約を結び、2000点を超えるアート作品を高解像度のアートデータとして保有する。

■障害のある人は企業価値を生み出す源泉

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北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

オルタナ輪番編集長。アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部、2024年1月からオルタナ副編集長。

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