記事のポイント
- 東京・日比谷の17施設が8月31日まで、各施設前で打ち水を行う
- 気化熱の働きで地表温度の上昇を抑制し、ヒートアイランドを緩和する
- 帝国ホテルが呼びかけ人となり、2011年に開始した
帝国ホテルなど東京・日比谷の17施設が7月24日から8月31日まで、平日17時に各施設前で打ち水を行う。気化熱の働きで地表温度の上昇を抑制し、ヒートアイランドを緩和する。東日本大震災発生後の節電対策として、帝国ホテルが呼びかけ人となり、2011年に開始した取り組みだ。(オルタナ副編集長=吉田広子)

道や庭先に水をまく「打ち水」は、ヒートアイランド対策として全国各地で行われている。
国交省は、水道水は直接使わず、雨水や下水再生水などの二次利用水を使用すること、お金をかけないこと、涼しげな服装で参加すること、効果を測定すること――を推奨している。
「エンタの街 日比谷 打ち水月間」は2011年の夏に始まり、コロナ禍で一時休止したものの、2023年で11回目を迎えた。
21日には、東京ミッドタウンのステップ広場でオープニングセレモニーが開かれた。中水を使って打ち水を行ったところ、地表の温度は39度から31度に下がった。
樋口高顕・千代田区長は「打ち水は、暮らしに根付いた気軽な取り組みで、誰でもすぐに実行できる。この緑豊かな日比谷エリアで、一体となって気候変動対策を進めていきたい」と話した。
「エンタの街 日比谷 打ち水月間」参加団体は次の通り(五十音順)。
今治造船、(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト、鹿島建設、シアタークリエ、帝国ホテル 東京、東京都公園協会、東京宝塚劇場、東京ミッドタウン日比谷、東宝日比谷プロムナードビル、日生劇場、日本生命保険相互会社、日比谷エリアマネジメント、日比谷公園大音楽堂、日比谷シャンテ、日比谷商店会、日比谷図書文化館、レム日比谷